◇今日のシスプリおどろきごと
・こちらの硬質バスト衛(1/16)にたまげる。これぞ「衛美」か!?
胸はいわずもがな。その下にある腹部だとかスパッツのラインだとかに
目を奪われてしまいます。アウトドア派のモデルさんみたいです。
スポーティなんだけれども若干エロいというサジ加減がなんとも!
◇熱いシスプリ絵師様の話。
「ページの終わりまで」での日記で紹介された文章で、気になったものがあります。
「シスタープリンセス考察大全」でビジュアル面を担当した夜想曲の天野拓美さんの、
シスプリの絵について書かれている文章がとても印象に残っています。
私はファンの贔屓目というもので、天広先生の絵に対して別段
「オタ絵の文法」というものを感じておらず、加えて
「天広先生の絵はアーティスト志向のそれである」という思い込みがあって、
そこに「オタ絵の文法通りの絵のオンパレードがシスプリ的に正しいのか?」という、
考えが突き付けられた時に新鮮なショックを受けました。
今でも若干「しかし一見文法通りに見えて、その奥にある真意は……」という考えが
無いわけではないのです。以前に読んだシスプリファンの4割は女性という文章を
照らし合わせて見ると、決して「オタ絵の文法通りであればオタ絵」とも
言い切れないわけで、こればかりは作者本人に聞くしかないのだろうか……とも思います。
「シスプリ的に正しい」ということと、「オタ絵」であること。
そもそも「オタ絵」である事に何の問題があるのか?
という問題があります。
昨今のライトノベル(と、そのブーム)を、純文学を嗜む人間の一部は「幼稚で『ライト』な小説」と
断罪していますが、その「純文学」の中にもまた当時「ライト」に似た扱いを受けた小説が
あるわけで、歴史の流れの中で新しい芸術というのは必ず何かしらの
バッシングを受けてくるものだと言えます。これを踏まえると「オタ絵の文法」というものを
否定する、しないは純粋な個人の嗜好になるのではないでしょうか?
あんよさんの言う通り、妹のポーズの一つ一つは兄に向けられているものであるとも
解釈できる話ですし、単純に商業主義と言い切る事も出来る。更に単純に言えば
天広先生の絵柄というのが例外的に多くの人の心を惹くものであったということか、
それとも純粋なレベルの高さが広く認められる程度の凄さであったとも……実に
多岐に渡っての可能性を考える事が出来ます。
これから原作に触れるシスプリユーザーが減って行く中で、唯一原作の
「シスプリらしさ」を表現出来る可能性を持った二次創作には、これからより
そういった考察が必要になってくるのだと思いました。「妹を委ねられた」というのは、
時間を経るに従って大きな意味を持つものになるでしょう。
その中で多くの絵師、文章書きの方々が各々で「シスプリらしさ」を研究し、それを
ぶつけ合い、洗練して行き、最終的に「妹を委ねられた私達の作った新しいシスプリ」を
リリースする事が出来れば、それが原作への最大の愛情表現なのだと思っています。
(これに近い考えの元に作られたのがシスタープリンセスメーカーか?)
多くの兄に委ねられたからこそ上で挙げられた、天広先生の描いたイラストの
意図する事柄を多角的に考察する事が可能になったわけで、こういうものが
多くの人に考えられるような「シスプリファンダム」の存在を、私は望みます。
◇もう一つ、SS書きとイラスト描きの話について。
以前、あるゲームの二次創作サイトを運営していて、ちょっとしたファンダムの中で
自分の書いた文章に絵を付けて頂いたという経験があるので、この話には
頷ける所が多くありました。確かにSS作家は絵師の挿絵を無条件で有り難がります。
しかし、この態度が逆に絵師にとって毒になるというのならば確かに考えなくては
いけない部分だと思いました。一歩踏み出した「本物指向」とでも言うべき、
ストイックな創作への姿勢と、その存在はファンダムにとっても非常に有意義なものでしょう。
シスプリサイトを運営する私には、まだそういった絵師さんへの「ツテ」はありませんが、
もしも実現するのなら、天野さんの意図を受けたいと思います。
(それ以前に、それだけ高次元の事をするまでに自分のレベルも
上げなければならないわけですが。天野さんの意見は、玄人のそれなのでしょう……)